第60回クレマチスの会
テーマ:「自死遺族が被る社会的偏見や差別への取り組みと課題」
日時 :2020年2月9日(日)午後2時~
講師 :岡本洋子 氏(熊本学園大学特任講師)
場所 :当会事務局
〈講師プロフィール〉
熊本学園大学特任講師。
米国ネバダ州立大学大学院社会福祉学研究科修了。修士(Master of Social Work)
久留米大学大学院医学研究科(疫学・予防医学)修了。修士(医学)
熊本学園大学大学院社会福祉学研究科博士後期課程修了。博士(社会福祉学)
専門:社会福祉援助技術、精神保健福祉
〈講師より〉
2006年自殺対策基本法が制定されてから13年が過ぎました。
その間、自死による死亡者数は20年前の年間3万人超から、2018年には2万1千人を下り約1万人の減少となりました。
そして、ここ9年間連続して減少傾向が続いています。
このことは、全国規模による自殺対策による効果と考えられますが、一方で、自死により家族を亡くした遺族についての生活実態はよく分かっていない現実があります。
未だ国レベルでの実態把握は、行われていません。
民間レベルでは、NPO法人ライフリンクが2007年7月から2008年6月までに実施した、「自殺実態1000人調査」(305人の自死者の遺族の方々の回答)があり、それによると、自死遺族の方々のさまざまな精神・心理的、社会的苦悩や生活の課題が「自死遺族の実状」として示されています。
そこで私は自死遺族の方々が抱える苦悩について特に、自死で家族が亡くなったことで遺族が被っている社会的偏見や差別という二次的被害の現状に関する調査をしようと、ご協力いただいた自死遺族の方々への聞き取りにより実施いたしました。
今回は、その結果をご報告させていただくと共に、それらに対する取り組みはどのようになされているかについて、そしてどんな課題があるのかなどについても関連する専門分野での現状からお話しさせていただきたいと思います。
自死遺族支援のための
認定NPO法人 グリーフケア・サポートプラザ
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